防災知識

安否確認プレートの利用法

自治会では、大地震が発生した時、住民の力で一人でも多くの方を救助するには、どうしたら良いかについて、真剣に議論致しました。そこで、まっさきにあがったのが、共助の第一歩である ≪安否確認の重要性≫でした。

そこで最近、全国の自治体などで採用されつつある「黄色いハンカチ」運動と、わが三輪緑山自治会で以前から行っている「掃除当番プレート」の両方にヒントを得て、「安否確認プレート」を考案しました。もしもの災害時「我が家は無事です」「手助けは不要です」「他の方を助けてほしい」という目印として、道路から見える場所にこれを掲げていただけば、プレートの掲げていないお宅にはご近所、自治会、消防、警察、自衛隊などの救助がいち早く行われ、大切な命を守る事ができるのではないかと考えました。

専門家の話では 1300 世帯全部の安否を一軒ずつすべて確認するには、地震等災害の規模にもよりますが10 日前後かかるそうです。このプレートを活用して、自治会の組織活動と組み合わせて安否確認態勢を整えれば、数時間で安否確認ができるのではないかと予測しています。また、地震の揺れが一応収まり、学童を迎えに家を一時的に離れる、救助活動に出かけるなど、自宅を留守にする場合も、このプレートは訪れた人に無事を知らせる有効なメッセージとなるものと考えています。

また、「安否確認プレート」の裏面には「災害用伝言ダイアルのかけかた」が印刷してあります。災害発生時は安否を確認する電話が殺到し、電話回線がパンク状態になるため、通話量が規制され電話がつながりにくくなります。

「災害用伝言ダイヤルサービス」は災害発生時にNTTが一般の回線交換システムと異なる専用システムを稼動させるため、スムーズに回線がつながり、家族間の安否確認や落ち合う場所の連絡など伝言メッセージを約30秒間入れることができます。プレートに記載された手順どおりダイヤルすると、全国各地に設置された災害用伝言ダイヤルセンターにつながるので、あとは音声ガイダンスに従って操作し、メッセージを吹き込んだり、電話番号を知っている人はいつでもそれを聞いたりすることができます。

どうか、この「安否確認プレート」を自宅の玄関付近に常備して、もしもの災害時に利用してくださるようお願い致します。